街を歩いていてカフェが目に止まったとき、それはどんなカフェでしょうか。
白い壁に木枠のガラス扉。鉄製の浮き出し文字で壁にこぢんまり掲げられた店名。薄暗い店内の奥に見えるオーダーカウンターと照明。きっと焙煎にこだわった豆を使い、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーが提供されるに違いありません。
“デザインの大切さを心得ているドクターは医療に対してもこだわりと配慮があるに違いない”。職業柄ということもありますが、私が病院を探すときは、クリニックにそのような想像をめぐらせます。
ふと目が止まるロゴマーク、クリニックの入口に掲げられた印象的な看板は、集患のファーストステップだと私は思います。たとえば整った身なりで笑顔が素敵な人に好印象を持つように、第一印象が良いとその先の関係に期待が高まるからです。
そして患者様がクリニックに興味を向け、さらに一歩進んでパンフレットやホームページに目を向けたとき、そこにどのような言葉があれば「このクリニックにかかってみたい」と思うのか。わたしたちメディカ・グラフィックスはその言葉を考えます。
ドクターだからこそできる医療を、患者様目線に翻訳する。刺さる言葉とデザインで患者様に届ける。それは患者様に最良の医療を届けることにもつながります。ドクターと患者様をつなぐために、デザインで、コンセプト作りでお手伝いする、医療系デザインの醍醐味はまさにそこにあると思っています。